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    カテゴリ: 本日も撮影日和(MACの連載コラム)

    (このコーナーは管理人MACがシドニーの日系新聞”ジェンタ”に連載しているコラムを紹介するものです。VOL.22以前のコラムにもご興味のある方はここ、電子版でご覧ください

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    VOL.35 ジュリア・ギラード首相の憂鬱

    ジュリア・ギラード首相の人気は、相変わらず横ばい。大きな公約を破ったりしているので、もっともかなという気もしますが、どうもいまいち個人的には合点がいきません。

    julia

    (News.com より借用しました)

    僕自身、政治には疎いので、政治、政策のことを語る資格はありません。そんな僕のところに、最近珍しい取材依頼が日本の某新聞社から入りました。日豪とも現在は与野党が伯仲(与党が安定多数をとれない)した     、いわゆる「ねじれ国会」。こなたの日本では重要法案がなかなか成立せず、現首相が退陣に追い込まれることもしばしば。かたやオーストラリア。似た状況ながら、全体的にはうまくいっているように見える。この違いはなぜか? と、こんなテーマで当地の政治家、政治関係者にインタビューをするものでした。僕も、あわてて政治のことを勉強しましたが、やはり一夜漬けは身につかず…(汗)。

    それはともかく、やはり日豪両国ともキーになっているのは、マイナーな議員たちです。オーストラリアではグリーン党や無所属議員たち。彼らの支持なしでは、ギラード政権も法案を通せない。そのために色々な駆け引きをしていくことになる。グリーン党などは、ある意味見事に自分たちの要求を勝ち取ってきた(このため現政権はグリーン党寄り、という批判も多かった)。
    こんな背景のなか、国会議員、元議員、学者先生方に色々と聞いてみたところ、何となく個々の政治家の素顔が見えてきた。僕なりにバッサリ斬ると…(笑)。

    まずはギラード女史。個人的な評判はすこぶるいい。とにかく我慢強い「忍耐の人」。交渉にも誠実に対応。このため、世間では“妥協だらけ“と言われようと幾つもの法案を成立させているわけである。一般世論の後押しは今ひとつだが、内部スタッフの評判は抜群にいいのである。

    次にケビン・ラッド氏(元外相であり、元首相)。最近クーデターを起こし、再び首相かと思われたが、惨敗。そんな彼は誰もが有能と認め、世論の評判も比較的良い。ただし内部スタッフの評判はペケ。「二度と彼の下では働けない」という声も多い。ギラード女史とはまさに好対照。

    最後はトニー・アボット氏、ご存じ野党党首。声の多くは「論外」。確かに政局を左右するコマを握るマイナー議員さんたちも、ギラード氏は聞く耳を持つが、アボット氏はすべて反対で議論の余地もない、と散々。なぜか評論家の方々の受けもこれまた非常に悪い。

    まあ、約2週間の取材で、個人的には完全にギラード首相に同情する立場になってしまいました(支持とはまた違うのですが…)。彼女、一般の企業では非常に優秀、かつ好ましい理想の上司なのでしょうが、魑魅魍魎(ちみもうりょう)の政治の世界、うまくいかないものですねえ。相変わらず綱渡り的ですが、今の日本の政局と比べたらよほど健全に機能している印象です。あくまでも相対的ではありますけど。

    ↓グリーン党の取材で向かったタスマニアのホバートで。偶然シーシェパード号を発見!
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    Vol.34 ミリオネアーとビリオネアーの違い?   

     先月のとあるロケ。日本のアート(輪島のウルシ塗り)に魅せられたあるオージーのビリオネアーの紹介でしたが、この方の凄(すご)さといったら…。

     まず、お住まいはメルボルンの高級住宅街、TOORAKの一画。個人所有のジェット機を3機所有。車も10台はある。プールは屋内、屋外と2カ所。もちろんテニスコートも。地下は素晴らしい美術館。各部屋には目もくらむシャンデリアが。まあ、とにかくなんでもありでした。

     お子さん6人も独立し、現在は老夫婦お2人だけ(でも、使用人とか執事の方が最低でも5人はいました)のご自宅で3日間のロケでした。僕がびっくりしたのはそんな俗物的な驚きではなく、お2人の人柄。ある一線を突き抜けてしまった方々の凄さです。

     奥様は社交的で上品なうえ、大変気を使ってくれる。ご主人は、これまた柔和そうな紳士。会話もユーモアを交じえ、とても知的で楽しかった!
     そして日本のアート。取材するうちに、この方たちが「守ってくれている」感じがしました。世界各国に流出しているアート、「買ったんだから俺のもの。どう扱おうと俺の勝手」という身勝手な方が結構多いらしい。

     その点、お2人は、ものすごく大切に扱い所有するだけでなく、有名美術館に寄贈したり、30億円を寄付しているとか(これらは本人からではなく、周りから聞かされた話)。

     そういえば取材中に奥様が、「せっかくメルボルンに来たんだから、ぜひAFL観戦なされたら。絶対面白いわよ」と。即その夜(金曜日)のチケットを入手し、皆で競技場へ。彼女は「黒のユニフォームのチームの方がすばらしいから、こちらを応援してね」とも。9万人収容の競技場は凄い迫力で、日本のスタッフも全員大満足。幸いこの黒チームが圧勝。翌日お礼とともに、「黒チームが勝ってよかったですね」と伝えると彼女も大喜びでした。

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     あとで執事さんが耳元で「黒チームの勝利、奥さんとても喜んでいたでしょ。あれ、彼女の(所有の)チームだから」だって。

    ※追記:どうしても気になり、ロケ後ネットで調べたら、オーストラリアでも6番目ぐらいの資産家で現資産が4千億円ぐらいとか。これですべて納得しました(笑)。



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    VOL.33 裏方の“顔出し”の心境

     撮影コーディネーターの仕事はいつも裏方。リサーチ、段取りからロケ終了まで、とにかく裏に徹してがんばる。これは経験を積むことによってだいぶ慣れてくる。「予期せぬことだらけ」が当たり前の現場、飯も喉を通らないことから始まり、おかげで生放送の中継の裏方なども、だいぶ度胸がついてきました。
     ところが、本当にまれに「表」の仕事を頼まれることがある。いわゆる「番組出演」。こうなると裏方の経験とは全く違う。こればっかりは、経験よりも本来の「素質」が上回るように思う。度胸がすわっていたり、あるいは「出たがり」「目立ちたがり」も、むしろ必要な要素かも。
     昨年から少しお手伝いしているのが、 東京のスタジオをベースに、全世界をコンピューターで結びながら、世界のホットトピックスを毎週紹介する某番組。実は1、2カ月に一回出演させていただいている。
     恥ずかしいので、知り合いにも言わないのだが(見てほしくない)、やっぱりなかなか慣れない。録画なら撮り直しもできる。しかし生中継なので緊張するうえ、話しかけるのが、自分の顔しか映っていないモニター画面。音声だけは、東京のスタジオから聞こえる仕組みだ。
     昨年の一回目なんかは、リハーサルはそれなりに舌が回ったものの、本番で自分が何をしゃべったか、まったく覚えてない。情けない! 高血圧持ちなだけに、体に悪いと実感しました。とはいえ、本来が小心者なだけに「近藤さんなかなかよかったですよ。スタッフにも評判よかったです!」なんて放送終了後に言われると、お世辞と分かっていても、ますます、断れなくなる!
     しかし、良い面もあり、昨年のクリスマスは「楽しく中継したいので」との要望から、子供たちも顔出しでごあいさつ、わが家は多いに盛り上がり、格好の家庭サービスになりました。もう一つ、僕とかみさんのオフクロさんたちが80歳過ぎても、楽しみに見てくれること。
     まあ、しかし生放送は心身ともに疲れます。毎月しっかりホットトピックスを顔出しでレポートしている某局通信員のIさんはいくらプロとはいえ、すごいなあ。
     しかししんどい。シドニー在住の方、誰か代わってくれませんかぁ〜〜??

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    VOL.32 灯台もと暗し

    前回のロケは、珍しく我がお膝元のシドニー。内容も最近流行のお店、人気のスポット、面白い人物、 イケメン君などなど、まあ、さわやかなもの(現場はそれなりに大変ですが)。
    それで色々と事前に調べていたのですが、やはり「灯台もと暗し」を実感。

    もともと僕に根本的に欠けているのは“好奇心”。仕事にかなり支障があるのですが、こればかりはしょうがない。なにもなければのんびりしていたいほう。シドニーに20年以上住んでいるのに、何か機会があるといつも新しい発見だらけ。
    今回も仕事を通じて色々と楽しい発見がありました。
    そんな中から、面白い人物を2人ほどご紹介。さてシドニー在住の皆さんはご存知でしょうかね?

    まずはシドニーの食の玄関口、フィッシュマーケット。僕も家族でよく行きます。ここの入り口を入ってすぐにある店が人気のクリスティーズ(Christie’s)。ここで、よく職人さん風の方がその場で牡蠣を剥いている。つい最近は、非常に若い子たちが剥いているなあ、と感心していたのですが、じつはここでその指導をしている男性がいたのです。スティーブンさん60才。ギリシャ系のオージー。
    彼自身ずっと牡蠣を剥いていたのですが、昨年革新的な牡蠣ムキ機(?)とも言うべきマシンを試行錯誤の末開発。これによって、今まで1人前の牡蠣ムキ職人になるのに3−4年を要したというのですが、なんと1日の講習でできるようになってしまったとか。これはすごいですね!
    事実このマーケットには3−4カ所同じようなコーナーがありますが、そこでは、今までの簡単な機械でかなりのベテラン“職人“さんが、すごい技と勢いで剥いていました。スティーブンさんこの機械を引っさげて日本にも進出したいと意気込んでいましたよ(なんだかんだで、50万ドル程度は開発にぶち込んだそうですが)。

    ↓ スティ−ブさん、渋い人です(笑)
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    さて、もう1人。ロックス地域のパブにオツトメの女性。ロックスにはシドニー最古のパブ「Lord Nelson」と並び2番目に古く、しかも幽霊伝説もある(!)「Hero of Waterloo」という人気のパブがあります。バルダーさんは、ここのライブ演奏で活躍している。残念ながら彼女を見られるのは、週2日(土曜、日曜)の15:00−18:00だけ。彼女シンガーでもあり、そしてサックスも吹く。
    彼女ここでは絶大なる人気を誇る。驚くべきことは彼女の年齢、なんと85才だそう。少しお話をしてみると、とにかく人に喜んでもらうのが大好きとか。お話ししていても、そのなんというか、自然体というか終始にこやかで、気負ったところが全くない。ディレクター曰く、「多分サックスをあれだけ吹けるのは相当なもの」「きっとこの呼吸法とでも言うべきものがそのまま健康法にもしっかり貢献しているんじゃないかなあ」。
    音楽は確かに素晴らしいし、メンタル、フィジカル双方にいいのかもしれません。そういえばバルダーさん、ショーの前後で何回かお話(インタビュー)をさせていただきましたが、その都度、「あなた、お名前なんて言ったかしら?」なんて訊かれその表情がいちいちとてもかわいかった! パブ好きの方は是非一度週末の午後にでも訪れてみてはいかがでしょう。

    ↓黄色のセーターを着ているのがバルダーさん、素顔はとてもかわいいおばあちゃんでした
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    VOL.31 「新婚さんカップルを探せ!」

    年が明けてあっという間に1ヶ月が経過。月日の経つのはホントに早いものです。
    僕のほうはというと、新年早々ちょっとしたリサーチに明け暮れ、そしてその本番ロケが終了したところ。
    実は今回もまた、とあるテレビ番組のロケだったのですが、色々なリサーチ、段取りをすることに。そしてその一つが、地元の「新婚さんのカップルを探しだす」、そしてその新婚さんにお得意の料理をご披露願うというもの。
    まあ他愛のない楽しいロケなのですが、この新婚さん探しで、よくある日豪間の考え方のギャップに悩まされることに。

    日本のテレビ番組なので、新婚さんを探してほしいというリクエストではあるのですが、ディレクターから暗に、「できるだけ若いといいなあ」「できるだけかわいいといいなあ」「できるだけ白人さんがいいなあ」とまあ、こんなリクエストがアウンの呼吸でくるわけです。はっきりは言いませんけどね。でも我々も、それを察してリサーチをしなくてはいけない。

    ただそうはいっても、こちらでカップルを探すとなると、年齢とか容姿とかはあまり聞けない(余談ですが、なぜ日本のテレビ番組ではちょっとした人物の紹介になると、いつも年齢が表示されているのでしょうね、外人さんは絶対に違和感を持つと思いますが)。またこの国は移民の国、今や世界中の人々が暮らすまさにマルチカルチャーの国。「あなた、元々ナニジン?」なんてことを聞いたら、人種差別にもなりかねない。もっと言えば、新婚さんと言っても今やゲイカップルもありですしねえ。
    そんな中でリサーチ開始。残念ながら個人的にあまりそちらの知り合いはいない。そのため友人の友人経由で探してもらったりして、多くの友人に大変お世話になりました。(皆さん、本当にありがとうございました!)

    で、まあこのカップルいいかなあと思ったら、ご主人側に2人の連れ子がいて、さらに奥さんのおなかにはベイビーが、とか(いいんだけど)、新婚さんだけど40過ぎていたり(いいんだけど)、素敵なカップルだけどアジア系だったり(いいんだけど)、色々なカップルがいました。ある意味とてもオーストラリアらしい。
    こんなことをしていたら、改めて日本の“画一的”な考え方というか、が、すごくが気になってしまいました。皆さんどう思われますかね?

    さて、ついでにこのロケの時もう一つ感じたことを。
    結果的に週末の午前中お時間をいただき、あるカップル宅でロケをしたワケなのですが、ロケ前に、奥さんから「私は9時からスタンバイできるけど、主人は10:30くらいからしか都合がつかないけど大丈夫?」と言われ「問題ないですよ」ということでロケをしたのですが、当日わかったのは、このご主人、なんとランニングをしているために遅くなったとのこと。毎日、自分で走ったり仲間と走ったりしているそうで、もうこれはほとんど日課だとか。従ってこの程度のプロジェクト(?)では、大事な趣味の時間を潰すことはできないと、まあこんな感じでした。

    ううん、いいですね、この強い意志。「仕事なんてしょせん、食うための手段。僕はもっと大事なことを優先する」と、彼の顔に書いてありました。事実よほどのことがない限り、このルーティーンは変えないそうです。まだ30代半ば。某有名会社のエクゼクティブのようですが、この余裕がいいですね。日本人も多いに見習うべし!

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