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    カテゴリ: 本日も撮影日和(MACの連載コラム)


    (このコーナーは管理人MACがシドニーの日系新聞”ジェンタ”に連載しているコラムを紹介するものです。VOL.22以前のコラムにもご興味のある方はここ、電子版でご覧ください


    「本日も撮影日和」VOL.40 そろそろ世代交代か?

    師走に入り、街中もすでにクリスマス気分ですね。もうオチオチと仕事なんかしてられない。毎度のことながら、オージーはパーティーが大好きだし、遊ぶことにかけてはホント、天才的(笑)。

    僕の方はと言うと、5日間ほどのシドニーでのロケを終えたばかり(お正月番組の撮影)。これが某人気モーニングショーの海外の旅紹介コーナー。視聴者が若い女性が多いとかで、まあ、そういった層に人気のお店、グルメ、観光スポットなどの紹介。当たり前ですが、おっさんの僕にはすでに超苦手な分野。それでも、昔の女性仕事仲間たちにいろいろと聞き込みをかけ、なんとかおおよその取材先を決定(彼女たちも、僕同様昔は若かったけど、今は年齢を重ねて、若者向けのネタはちょっと遠くなっちゃったよ、と言ってはいましたが、しかし、しっかりネタだしをしていただきました。やっぱり持つべきものは友、感謝)。

    さてそして次のステップは取材先へのアポ取り。ロケ本番までわずか一週間。しかしこれは長年の蓄積もあり、メールのマニュアルもある。まずは一斉にドーン!と依頼メールを送付。
    しかし一つ厄介なことが(たいしたことではないんですが)。今回はアマチュアの地元オージーの女の子を案内役としてお願いするため、探すことに。これはなんとか知り合いのつてで見つかる。しかし事前に顔合わせ、打ち合わせの時間がなく、おおざっぱなことはメールでお知らせすることに。しかしその中には「メークは自分で自然な形でしてね」「初日は念のため、いろいろなバリエーションの衣装を3着ぐらい持ってきてね」「番組のマスコット人形がいて、現場ではこのマスコットと、こんな形でやりとりがあって、紹介していくんだよ」等々。

    まあこんなメッセージを10個ほど。30分ほどがんばってメールを書いてみたんだけど、「はたしてこの文脈、あるいは衣装のことなど(何せおっさんにとっては、ワンピースを英語で何というのかもわからない)この説明で若いオージーの女の子に通じるのかな?」とかなり不安に。

    とっさに、となりで寝転がってiPodで遊んでいる娘(まだ13歳)にダメモトで聞いてみる。すると、父ちゃん(僕)が何をしているのかへんに興味を持ったようで、面白がってチェック。それからわずか10分ぐらいで、怒濤なごとく校正をしてくれた(ほとんど最初の僕の文章は無惨にも換えられてしまったけど)。最初は父ちゃんの英語を面白がっていたようだが、最後はかなり哀れみに似たまなざしを感じましたよ、正直な話。

    いやあ、我が家でも、世代交代をふと実感した小さな事件でした。親が思っているより子供の成長は早い。しかし、娘いわく「こんな簡単な英語のチェックなんかいつでも助けるけど(言い方が生意気だなあ)、あと5回やったらiPhoneを買って!」だと。このあたりがまだホントにガキではありますが。

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    そうそう、今回のロケで一つ「灯台下暗し」ネタを発見、皆さんにお裾分け。木登りカンガルーってご存知ですか?英語名Tree Kangaroo(そのままですが)。その名の通り、木に登っちゃうんです。カンガルーと言っても、普通のカンガルーほど大きくなく、サイズはむしろポッサムに近い。顔もどちらかというと「リス」系。実は非常に貴重な種で、現在では北部クイーンズランドのごくごく一部と、ニューギニアにしか生息していません。僕も、一度だけ、野生を発見した時は大いに感動しました。しかしこの木登りカンガルーがいたんですね、シドニーに。なんとあのタロンガ動物園でした!興味のある方は是非一度行ってみるといいですよ。かなり間近で見られます!


    (このコーナーは管理人MACがシドニーの日系新聞”ジェンタ”に連載しているコラムを紹介するものです。VOL.22以前のコラムにもご興味のある方はここ、電子版でご覧ください

    「本日も撮影日和」 VOL.39 「高校生レストラン」って?

    ここのところの「グルメ関連ロケ」の一つが過日キャンベラで行われました.
    ところで、昨年日本で流行ったテレビドラマ「高校生レストラン」って、皆さんご存知ですか?我が家はたまたま子供たちが小さいこともあって(まだ中学生)、そのタイトルに引かれ、何となく観たのが運のツキ。面白くて、最終回まであっという間に観てしまいました(何せネットなので続けてみられる)。
    このストーリー、実話に基づいたもの。三重県の小さな町(村?)の高校が村おこしも兼ねて、地元の方向けに週末だけ開店するレストランを作った。その名も「まごの店」。もちろん指導の先生はいるのだが、基本、現場はこの高校生たちがすべて運営している。

    目新しさもあり、評判が評判を呼び大ブレーク。今でも非常に繁盛しているそうだ。
    さて今回のロケというのが、実は高校生の料理コンテスト、その世界大会。各国から引率の先生1名、そして生徒2名が参加。その腕を競うというもの。
    そして日本からの参加(代表)が三重県にあるこの相河高校だったのです。
    引率の先生はこの写真の方、村林新吾さん。もともとこのプロジェクトを立ち上げた本人だ。(ドラマでは、TOKIOの松岡さんが演じていた。見てくれは少々違いますが、本人は大満足だったようです・・・笑)

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    それはともかく、我々はこのチームにべったりと密着取材をしたのですが、いろいろと驚きがありました。とにかく子供たち(来ていたのは、男女1名ずつ)の学校の日常は、部活(料理)が相当忙しいらしく、1年に数日しか休みが取れないそう。それだけ料理に関しては真剣そのもの。キャンベラに入ったのも、本番の3日前でしたが、先生が真っ先に「地元のスーパーに行きたい!」と。生徒も一緒についてくる。わずか初日半日だけでも、三軒も大手スーパーをはしご。とにかく時間が許す限り、先生も生徒も地元の食材を見たいのだそうだ。主催者側がいろいろと気を使って地元の観光案内バスを用意してくれたのだが、動物園に行って、コアラとカンガルーに会った時にわずかに喜んだ程度。

    しかし、これだけ「「夢中」になれるものがあるとは、何ともうらやましい限り。
    さて本番当日。ルールは至って簡単。毎回テーマが事前に決まっている。ちなみに今回は「羊の肉」を使った料理。事前に食材を申請し、調達しておく。料理時間はわずか1時間。判定は味、盛りつけ、キッチンの使い方、所要時間などいくつかのポイントをもとに審査員5名で決定。そしてその結果は?
    日本チームもなかなかのものでした(実はまだ放映の詳細が決定していませんので、お伝えできませんが、わかった段階で、アクタスニュースででもご案内します。actusnews.net)

    実はうれしいニュース。来年の開催が日本に決定。現在の規模は残念ながらまだまだアジア、オセアニアの国が中心。ただ今回のディレクターさんが非常に優秀で、「テレビ屋さん」としていろいろと企画し、もっとスポンサーをつけて、大きな規模でやれると面白いと言っていました。

    「チャレンジもの」というのは、何でも、どきどき、わくわくするし、楽しいもの。
    野球の甲子園があれば、ダンス甲子園もある。じゃあ、料理甲子園(甲子園である必要はありませんが)でも企画して日本の高校生、そして世界の腕自慢の高校生にも参加してもらえば、盛り上がりそうだなあ。その時は、オーストラリアの優秀な高校生にも参加してもらうと、さらに盛り上がる、なんて考えるのは僕だけ?

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    「本日も撮影日和」 Vol. 38 たかが寿司ロール されど寿司ロール?


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    今の日本のご時世を反映してかどうかわかりませんが、ここのところ立て続けにグルメ関連のロケが続いていました。
    そしてつい最近あったのが、「いまや海外では日本食ブーム。なかでも、寿司ロール(ハンドロール)の異常なブームはなぜおこっているのか?」といったテーマ。
    番組がまだ放映されていないので、あまり詳しいことは書けませんが、とにかくシドニーを歩いていても多いですよね、このハンドロールの店。
    事情通に聞いてみると、なんでも今やマクドナルドとケンタッキーの店舗を足した数よりも多いとか、凄いですね(最も、数坪の小さな店が大半ですが、、、)

    いまや、学校のキャンティーン(売店)でもかなりのところでこの寿司ロールをおいているそうですね。健康ブームもその一因のよう。小中学校だけではなくて、メルボルン大学の構内にある売店にもお邪魔しましたが、ちょっとしたフードコートのようになっていて、お店が約10軒。この中の2軒ほどで、寿司ロールを売っていました。そしてすごい人気。2−3本買って、キャンパスの芝生でおいしそうにほおばっている学生さんがたくさんいましたね。僕なんかが思った以上に人気がありました。
    ウールワースのような地元スーパーの中にもテイクアウェイのお寿司やさんができ始めていますしねえ。

    ところでこのブーム、いろいろと調べてみると、一番最初にできた店はどうも、シドニーのウインヤード駅の下の小さな店だったよう。そしてその最初のオーナーは日本人。しかし、そのあと、ブームに勢いがついたのは、残念ながらどうも日本人ではなく、韓国や中国の方達が仕掛人のようです。
    確かに、ロールの中の具の部分、マグロやらサーモンもありますが、日本人からすると「あれっ」というような、チキンのフライであったり、照り焼きであったり、はたまたアボカドはどんなものにも入っていたりしますよね。
    僕たち日本人からすると「邪道」、もっというと、「こんなの寿司じゃない」というものがずいぶん多い。しかし、これが現実なのですね。地元オージーたちは喜んで買っているわけですから。

    そういえば、数年前にフランスかで、日本食と言っても、日本人からみたら「えーっ?」と言う味のお店が氾濫し、同郷人(日本人)としては、地元でこれが日本食と思われてはかなわない。そのため、日本のお役所が動きだし、しっかりした日本食のお店には日本のお役所公認のマークを貼る、みたいな動きがあったように記憶しています。
    「ばかだなあ」と思いました。いい店かどうかなんて、お役所が決めるものではない。お客さんが決めるもの。したがって、お客さんが多く行く店がいい店だと思うんですけどね。しかし日本人は一般にあまりそうは思わないんだろうか。

    日本食も海外に進出してどんどん「進化」している。
    日本人があんなもの邪道とか、日本食じゃない、なんて言っているうちに、どんどん人気店がでている。それを支えているのは、韓国、中国人という構図。
    ちょっと日本人として情けない。やっぱり逞しさにかけては彼らが一枚も二枚も上なんでしょうかね。

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    「本日も撮影日和」 Vol. 37 焦るな!熱くなるな!

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    つい最近、ハマコー(浜田幸一)さんが亡くなったようですね。いい意味でも悪い意味でも、あれだけ個性の強い、「いかにも」の政治家がいなくなったのは寂しい限りです。ハマコーさん、政治家の手腕もさることながら、確かラスベガスで昔、カジノに突っ込み、一晩で数億だか、数十億負けたとか。そして遊んだゲームは、いつも「バカラ」だったとか。

     さて、つい最近のロケの話。とても人気のある芸人さんが来られました。テレビで拝見しているイメージ通り、頭の回転がとんでもなく早く、非常にスマートな方。その彼、なんでも最近カジノに興味を持ち始めたとかで、ロケの最終日、遊び感覚で行くことに。  実は僕も昔、少々はまっていた時期がありました。 しかし、根が小心者なので、大勝ちせず、大損もせず、適当な時間遊べる「ブラックジャック」が定番。どうしたら勝つ確率が高くなるのか、と考えたりしましたが、そんな「必勝法」はなかなか分からない。あるわけもないだろうし。  

    そんなことを考えつつ、カジノに出かける前の夕食時、くだんのタレントさんが必勝法とでも言うべき、彼の学んだ「理論」をみんなの前で披露されました。

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    遊ぶのは、唯一「バカラ」のみとか(ハマコーさんと同じだ!)。  まあ、僕も何となく聞いていましたが、分かったような分からないような。何となく、適当なことを言っているんじゃないの?(失礼!)と、実はかなり半信半疑でした。


     しかし、いざ出動となって、本当にびっくり。「ここは我慢や」「ここは待て」「ここはいくぞ」などなど、すべてが理詰め。しかもすごい確率で当たっているのです。う~ん、なぜ?  こうなると、彼の「ツキ」に便乗して賭(か)け始めた、お調子者のスタッフも! そして極めつけは最後にきた。僕は「明日も早いし、バスの運転手も寝かせなくてはいけないので、そろそろお開きでいいでしょうか?」と恐る恐る聞く。「はい了解」とタレントさんが真っ先に明るい返事をしてくれた。「さあ、みんなこれが最後の賭けやで、俺は全部かける」。本当に、割り切りがいい、ホレボレします。

     いざ最後の勝負。忘れもしない、最初の2枚は絵札(ゼロ)と3。バカラは僕もあまり知らないのですが、超簡単に言うと、できるだけ手持ちのカードの合計を9に近づけた方が勝ち。トリマキ(笑)はこの時点でがっかり。中には顔面蒼白(そうはく)なやからも。確かにカードが悪すぎる。  しかし、ここでタレントさん、「いや、次は5か6が絶対にくるでえ」。常識的、確率論的に考えたらその目はほとんどない。しかし、しかし、ここで、なんと出てしまったのです、脅威の6が。これにはさすがの僕も鳥肌が。

     ここに、また僕のコーディネーター史上に残る「伝説」が生まれました! 今後、またカジノにどなたかをお連れする時は必ずこの話をするだろうなあ。いやあ、強運の持ち主なのか、はたまたとにかく頭がシャープなのか?  

    そういえば、彼の言ったことで非常に印象に残ったセリフがあります。  「仕事でもカジノでも、焦っちゃだめ、熱くなっちゃだめ」。ある意味、何でもない言葉ですが、これがまた強烈に生きているのですね、ロケ中に。実際ロケ中は、みんな焦って悪い結果を招くことが多いんです。 いやあ、本当にすばらしいお方でしたよ。彼に、乾杯です。ぜひ、いつか「必勝本」を書いてください!


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    「本日も撮影日和」 Vol. 36 職業選択の難しさ

    先日ネットで某音楽プロデューサーの記事が話題になっていました。還暦世代のベテランプロデューサーが発した「そろそろ音楽を辞めるべき時かも。昔はアルバム1枚作るのに、1000万円以上の予算があったが、今ではわずか60万。これではいいものが作れるわけがない」というのが発端。
    しかし、「技術の進歩を考えれば、がたがた言わず、今マーケットが求めているものを、提示された予算でやるのがプロ。昔はよかった、という懐古趣味はだめ」といった反論が多かったようで、けっこうやりあってました。
    プロデューサーに年齢が近い僕は、基本的には同情するが、どちらの考えも分かる気がする。というか、とにかく、とんでもなくスピードが速い時代に生きている(生きてしまっている)難しさのようなものを実感した。我が身を振り返っても、日本でオーストラリア関連の仕事を始めたころ、通信手段はなんとテレックス(知ってますか?)。そこからファクス、メールへと進歩してきた。
    便利な半面、戸惑いも多い。昔は企画書なんかも下手な手書きで「ええい」という感じでファクスでクライアントに送ったもんです。結局、生き残っていけるのは、技術の進歩にあまり左右されず、もう少し大事な生活全般の「根っこ」のようなものをカバーした職業だという気がする。
    かといって「職人さん」が良いかというと疑問だ。無口で黙々とカメラを回す取材に必須のカメラマンさんなんかも、バリバリの職人さんだが、高性能で安いカメラがどんどん出てくる時代、マーケットに適応していくのが大変。

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    (メルボルンでの撮影の一こま)

    僕の仕事も「全豪ほとんど行きつくしてます」なんてのを売りにできたのが、今やどこへでもカーナビで簡単に行けちゃう。各種リサーチも、ネットで済んでしまう。なんとも味気なく、恐ろしく便利な時代。一方でコツコツと地道に培ったノウハウが、すごい勢いで無意味になってきていて虚しくもなる。結局大半の仕事は「技術の進歩」抜きには考えられず、ある種の「正解」を考えるのは難しい。というかそんなものは、各自が考えていくしかないんだろうと思う。実もふたもないですが。

    さて、ここ数年、僕はヨガに凝っている。年齢を重ね、おおげさに言うと「生きるってなんだろう」なんてことをぼーっと考えていたら、ヨガにハマっていた気がする。技術進歩がいかほどのものであろうと、人間そのものの根っこはそんなに変わっていない(と思う)。宗教、哲学とも言われているヨガ。何千年も続いているヨガに「何か」がないわけがない。ヨガは和、調和だとか。何事もバランス。一生付きあっていけそうな気がする。日進月歩のデジタル時代、仙人ならいざ知らず、この世界から逃げ出すことはできない。ならば、せめてヨガでも何でも、ある意味アナログの世界に、もう片方の足を突っ込んでバランスをとって日々過ごしたいものです。

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