(このコーナーは管理人MACがシドニーの日系新聞”ジェンタ”に連載しているコラムを紹介するものです。VOL.22以前のコラムにもご興味のある方はここ、電子版でご覧ください

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Vol.52 オージーは働き者かな?

ずいぶん遅くなって間延びしてしまったかもしれませんが、新年あけましておめでとうございます。
いつの世も、新年自体は清々しい気分になれるものですが、しかし同時に年齢を重ねてくると寂しい気分にも。皆さまは年の始め、いかがお過ごしでしょうか?

ところで、オーストラリア経済は依然絶好調にみえますが、資源バブルは終焉に向かいつつあるとの予測も。また自動車産業もフォード、ホールデンの相次ぐ撤退で、残るはTOYOTA一社のみ。そのトヨタもどうなるか分からない(撤退が決定しましたね)。確かに、高い人件費、潜在的な労使関係の問題、そして小さな国内マーケット。あまりいい材料はありません。

僕なんかから見たら、この資源バブルで、過去20年、国民みんなが浮かれ、「適当にやっていても大丈夫」といった意識がしみ込んでしまったような気がする。そんななかで、我々日本人は、頑張っていても、この国ではホント、浮いてしまっていますよね。
さて、そんな「オージー気質」(というものがあれば)ですが、本当にオージーはどこまでレイジーなんだろうか?

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そんなことを考えていたら、先月、あるロケでちょっと気持ちのいい経験をさせてもらいました。
場所はケアンズ。ダイビング船に乗って、2泊3日のダイビングツアー(一般の方はその前2日間陸地、プール講習があり、計5日間)に同乗させてもらいました。
スタッフは、クルーが3名(船長、スーパーバイザー、料理人)、ダイビングインストラクターが3名の計6名。一般のお客さん(ダイビングライセンス取得者)が約30名の大所帯。彼らは世界中から来ている。

驚いたのは、このクルーの働きぶり。早朝ダイブから、ナイトダイブまで、朝は5時から終わるのは夜10時すぎ。その間ほとんど働きっ放し。料理人はベルギー出身の若い女性。プロではないが、毎日約40人分の食事3食と、おやつを作る。ダイビングは基本かなり初心者には危険なスポーツ(とくにナイトダイブ)。お客さんも、初日はかなり緊張している。クルーがプロだと思ったのは、講習時もいつもニコニコ、冗談をたくさんいいながら、盛り上げている。船内は終始笑いばかり。クルーに聞くと、「やはりダイビングは危険なスポーツ。それでお客さんも最初は非常に神経質なんだ。そんな彼らの気持ちを解きほぐすのも、我々の重要なミッション」。

そういえば、あるアドベンチャーツアーに参加した時も、ガイドさんは本当に良く働いていた。運転だけではなく、バーベキューも作るし、テントも張る。また話術、お客さんを飽きさせないトピックス「ネタ」も豊富だ。
僕のイメージでは(独断ですよ)、いまや一般のオフィススタッフやら、工場での労働者はかなり恵まれた環境で、その分レイジーな連中がとても多い気がする。しかし、こういったホスピタリティー業はみんな本当によく働いている。彼らは基本遊びの天才。そんな自分たちの得意な分野の延長で仕事をしているせいか、ホント、プロなんですね。日本のようにやたら丁寧な接客ではなく、いっけんお友達のよう。しかししっかりとプロ根性は見せている。

あと、びっくりしたのは、この船のクルー6名、船長以外はヨーロッパやら、南アやらニュージーやらの多国籍軍団。平均年齢も20代後半。若々しく、色々な「なまり」英語が聞けてとても面白かった。さすがマルチカルチャーの国。この点だけは本当に感心しました。なかなか日本ではできない体験。ちなみに30名のお客さんのなかに日本人はゼロ。クルーもお客さんも多国籍(日本人には日本人専用のクルーズを用意することが多いようです、ちょっと残念)。

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