(このコーナーは管理人MACがシドニーの日系新聞”ジェンタ”に連載しているコラムを紹介するものです。VOL.22以前のコラムにもご興味のある方はここ、電子版でご覧ください

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Vol.51 日豪クレーム事情?

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今年も残すところもうわずかですね。皆さん、大変忙しい毎日をお過ごしのことかと思います。僕はと言うと、マスコミの「年末需要」からか、変に忙しい 。しかしクリスマスが近づくと、地元は俄然「もう仕事はしないよ」モード全開で、連中との交渉はホント大変ですね。まあ、毎度のことですが。

さて、最近の僕が遭遇した小さな「クレーム事件」、皆さんどう思われます?
先日の某ファッション撮影で場所はボタニックガーデン。地元の可愛い10代のモデルさんを前日オーディションで選びロケ当日。「すばらしいシドニーの景色を日の出と絡めて撮りたい」がカメラマンの要望。それでモデルの子には朝5時にホテルに来てもらい、メイクスタート。その後現場に到着したのが6時半。皆さんすでにちょっと小腹がすいている様子。それで僕はドライバーさんと相談して、近くのガソリンスタンド隣のコンビニで簡単な飲み物と、ブレッド(バナナやチョコレート味)、マフィンを人数分調達、そして撮影現場に戻ることに。撮影が一段落した後にあったかいコーヒーとで適当に皆さんに一息ついてもらう(つもりだった)。

そしてのんびりしようとした瞬間、メイクさんの一言。「いやだあ、このパン、かびがはえてるよ」全員が、「じぇじぇじぇ」(本当にそう言ったのです!)よく見ると、やっぱりくっきりとカビがはえている。
賞味期限を見ると12月7日(ちなみにこの日は11月20日)。まだ十分大丈夫なはず。他のパンやマフィンを見ると、カビこそはえていないが、同じ賞味期限。

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全員「気持ち悪〜〜い」。
「これはクレームものですよねえ」と僕。
「日本なら、クレームどころか、訴訟になりかねないですよ」と、メイクさん。
おっしゃるとおり。でも僕は内心冷めていた。ここはオーストラリアだ。何度こんなメにあってきただろう。こんなケースでも、お店側はたいした対応をしていないんだろうなあ。日本側スタッフも大人なのでそんなに文句は言わない。でも僕にとってはこういう場合、好奇心でお店側はどんな対応をするのか、その一点に興味があり、スタッフには一応「憤慨」しているフリをし、ドライバーさんと再度その店に行くことに。

先程と同じおそらくインド系の店員さんに「ちょっとこれ見てよ、カビがはえてる」。「じゃあこの分リファンドするよ」悪びれたところもなく、SORRYもない。予想通りだ。
「ちょっと他も見てよ。カビこそはえてないけど同じ賞味期限で、全部同じメーカーのものだよ。なんとかしてよ」
「カビがはえている分しかリファンドできない、それがここのキソク(規則)」どんな規則だよ。「あんた本当にそれでいいと思っているの?じゃあ、あんたの名前を教えて。証拠写真も全部撮ったから、しかるべきところに訴えるよ」
そしたら今度は逆ギレされた。「WE ARE NOT MAKING THIS !」。きたああ。僕「BUT YOU ARE SELLING THIS !」。

結局渋々ながら全額リファンドを勝ち取りましたが、何とも後味の悪い結果に。しかし想像していたとはいえ、こんなのが普通なんでしょうね、この国の。
最後に一部始終を見ていたドライバーのFさんが、「あのレジの下見てください、アリだらけですよ」それを店員に言うと、苦笑いのみ。それだけ?なんともいやはや。やっぱり話にならん!

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