(これはオーストラリアのユニークスポット・ベスト10です。観光スポットとしてベストと言う意味ではありませんのであしからず。不便なところも多いです。いや、むしろ不便なところベスト10に近いかも。また管理人MACの独断と偏見ですよ、くれぐれもあまり信用しないように!)

”マンゴ国立公園”・・・実に不思議なところなんです。
そもそもここを知ったきっかけは、2005年に地元でこんな記事が、
「オーストラリアで457個もの、氷河期の人の足跡発見!」

足跡06 048


足跡06 042


自分的には「これなんだろう?」ということで、その時は頭の片隅に入り込んだ程度、まだ今ひとつピンと来ていませんでした。

ただ翌年すぐに日本の某番組から、「撮影できないか?」の依頼が・・・・
そして、急遽調べてみることに。調べているうちに、これが面白い。
仕事ということを忘れて、僕自身にどんどんのめりこんでいってしまいました。

氷河期(約2万年前)の人類の足跡!
オーストラリアでも最古のもの!
しかもその足跡の数は今までで最大!
しかもしかも、先生方の分析では、当時のこの人たちのの身長が2メートルぐらいあったとか、時速20キロで走っていたとか!
とにかく、ロマンですよね。このたぐいのはなしは夢があって、個人的にも大好き。

さっそく、関係各所にリサーチをかけてみると、中心人物の一人が、ボンド大学(ゴールドコースト)のステーィブ・ウエブ教授と判明。彼に連絡をとってみると、全面的に協力してくれるという、ありがたいご返事。
(この先生、考古学の専門家だが、とにかくかっこいい、インディジョーンズのハリソンフォードばり。そのうえ紳士。もうすでに50歳を超えているのに、発掘作業のときは子供のように可愛いくなる)

ただ教授が言うには、現場は先住民アボリジニーの人たちの聖地。彼らの長老たちの許可を取らなくてはいけない。このニュースが発表されて以来、まだ一度もマスコミは取材許可がおりていない、本音のところ、僕は協力したいが、取材は多分無理だろうとのこと。
僕もそうだろうな、とは思っていました。
実際アボリジニーの人たちは我々とは時間の概念からすべてが根本的に違います。
彼らの聖地、例えばウルルなどの取材の厳しさは、これまでにイヤというほど身に沁みて感じています。

ところが、ここで信じられないことが。
先方からOKが出たのです。報告してきてくれたウエブ教授ご自身が、まさに「信じられない!」と興奮気味。
うれしい知らせではありますが、どうしてOKを出してくれたのか?しかも、地元メディアをさておいて!

現場で長老たちとお会いして初めてわかったのですが、どうも、彼らは、むかしからの日本人(像)のことをどこで知ってか、日本人に対して非常に好意的な印象を持っていたよう。
「日本人はいい人たちだ、とても信用できる!」、
「だからむしろ最初のマスコミへの公開は、日本のメディアでやれれば、私たちもうれしい」
などと、こちらにとってはとてもありがたい、そして光栄なことを言ってくれました。
それで、世界でも始めてのマスコミ撮影が許されたのです。
(この最初のロケは2006年)

それだけに、撮影は慎重に、そして彼らのすべてに敬意を表しながら進めていきました。
ウエブ教授も、何年もかけて地元長老たちにとても溶け込んでいます、この姿勢頭が下がります。

業界話が長くなってしまいました。

残念ながら、まだ一般にはこの足跡は公開されていません。
非常に貴重なもので、荒らされたら大変なことになるので。
でも、そのレプリカを近く公開するそうです。(といっても2010年現在もまだのようです)

ここマンゴ国立公園は、行ってみるとわかりますが、いかにも・・・と言う感じの砂漠地帯。
近くの「WALL OF CHINA」と言う奇岩もなんとも妙。
地元のアボリジニーの人たちも、本当に親切で、人懐こかった!
とっても、シャイでかわいい。

撮影仕事も大変ですが、この仕事は本当にやらせていただき、「感謝」でした。

場所はシドニーから西(内陸)へ700キロ。
間違いなくかなり不便なところです・・・・(笑)


↓かっこいい、ウエブ教授
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↓「WALL OF CHINA」と呼ばれる奇岩群。
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↓2万年前の足跡
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↓撮影スタッフの皆さん、おつかれさまでした。
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